&ACTIONつよい未来をみんなでつくるアクション

ずっと暮らしたくなるまちづくり

名古屋鉄道「知立駅高架化事業」
総事業費約610億円のビッグプロジェクト

すべての人に優しく、もっと安心安全なまちへ

2000年度より進められてきた「知立駅高架化事業」。構造物のカタチが徐々に現れはじめ、待ちにまった2023年度完成予定も間近にせまってきました。鉄道を高架化することで、数多くの踏切を除去し、交差する道路の渋滞が一挙に解消されるという。まちの社会的課題を解決する、愛知県と名鉄、そして知立市によるビッグプロジェクトに現在も大嶽安城が携わっています。その要でもある技術課長(コンクリート技士)を中心にプロジェクトを振り返ってもらいました。

今回のプロジェクトの概要について教えてください。

技術課長

「知立駅高架化事業」は、さまざまなゼネコン会社や施工会社、専門メーカー等が協力し合い推し進められているビッグプロジェクトです。大嶽安城では、知立駅中心付近における名古屋方面と豊橋方面区分の高架化(鉄骨鉄筋コンクリート構造物)に携わっています。
今回は鹿島建設からの依頼により、高流動コンクリートの開発から製造・品質管理、納入までを任されています。施工が困難な狭い所や複雑な形状、鉄筋量の多い構造物にも隙間なく行き渡る、強度・耐久性を保持しながらも施工を容易にし、作業量を軽減するコンクリート。そのためには流動性が高く、加えて自ら締め固めていく自己充填性が高いコンクリートの開発が求められました。
このプロジェクトは知立市にとって、100年に一度のインフラ事業と言われる重要な事業の一つです。この先100年後も、ずっと安心して暮らせる。私たちは、そのための品質に挑まなければなりせん。鹿島建設からも、重要構造物をつくるためのコンクリートとして、標準を遥に超えた品質性能を求められました。
写真
製造チーム(写真右:技術課長/コンクリート技士)

プロジェクトで難航することは、なかったですか?

製造チーム

通常に比べると難易度は高かったですから、苦労しましたね。
コンクリートは施工前に試作(試し練り)をし、求める品質基準を満たしているかの検査試験を行います。今回の場合、求める流動性を出すことができても自己充填性が思うように発揮されず…
どういう混和剤をどれくらい配合すれば、それがかなうのか…当然、流動性の挙動は時間で絶えず変化していきますから、分刻みで膨大な試験データを取り最適値を導き出すまで綿々と試験が続きました。鹿島建設の現場責任者の方や混和剤メーカーの技術者とも一緒に協議しながらの開発でしたが、皆さんの品質に対する並々ならぬこだわりを強く感じさせられましたね。

営業チーム

高流動コンクリートは、つくる時の難しさだけではありません。納入するために施工現場へミキサー車で移動する時間や施工現場での管理、施工箇所や作業の仕方によっても品質が大きく変化するため、それらを推測した品質管理が求められるという難しさがあります。
そのため営業は、コスト管理はもちろん、コンクリートの納入までのタイムスケジュールをコントロールし、施工現場で品質検査の立会から施工管理者と事前に施工プランの確認をする等、品質管理を行います。理論値と推測値と経験値が上手く重なり合わないと、高い品質をつくることができません。
最近では、そんな難易度の高い実績の積み重ねが、高い評価を受けていることを他の案件の営業場面で耳にすることがあり、当社の製造技術の高さに営業としても内心誇らしく思っています!
2021.09
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営業チーム
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